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学校仲裁所制度は、日本の学校や社会の様々な場面で生じる「いじめ」問題を解決するかもしれない

「いじめ」は子ども社会にだけ特有のものではありません。むしろ職場など社会の中で、あるいは企業等の経済活動においてすら、大きな問題です。自殺者が年間3万人を越える「自殺大国・ニッポン」では、その少なからずの原因にいじめがあることも考えられます。

子どもが集まるところでもめ事が起きるのは当然です。そのことと同じくらいに子どもが、自ら直面するもめ事と向き合い、それを解決する方法を学ぶことは当然のことです。

しかし実際のもめ事は多くの場合、大人が介入して収まるのが普通です。もちろんもめ事は解決していません。ただ、大人の権威でその場が終わってしまうのです。

従ってもめ事はその後、大人のいないところで再燃することになります。どちらか強い方がいじめる側に、もう一方がいじめられる側になって行くことが予想されます。

もめた当事者が、直面するもめ事と向き合うこと、もめ事の相手との話し合いで、相手だけでなく自分自身の中にあるもめ事の原因に気づくことは重要です。

そのことによって人は、自分自身により高い尊厳をもたらすことが出来るようになります。

そういう場を子どもたちに用意することは、大人の責任です。


こうして育った子どもたちが創る、20年後30年後の私たちの社会はどうなってゆくでしょう?!考えただけでもゾクゾクしてきます。

子どもたちはやがて、政治家になり外交官になって、国際社会を舞台に外交を繰り返すことでしょう。

身に付いた人として重要な理念をもとに、様々な国内政治で、国民の幸せのために活躍することでしょう。

それらの基本にあるのは「紛争解決」や「和解」という、自ら身につけた人類としての普遍的で大きな理念です。そこから導き出された人道主義的な政治判断です。



学校仲裁所制度は、日本を含む国際社会での「武力による紛争」問題を解決するかもしれない

 学校仲裁所制度の考え方の基本にあるのは「Conflict Resolution=紛争解決」という概念です。もう一つ「Reconsiliation=和解」と言う概念でもあります。

これらは幼稚園から大人社会にいたるまで、小さなもめ事から民族間・宗教間の紛争までのあらゆるものがターゲットです。

おそらく21世紀はこの「Conflict Resolution」と言う考え方や「Reconciliation」 という考え方が、国際社会の大きなテーマになるはずです。

さらにこれらが扱う幼稚園のもめ事から国際社会のもめ事まで、という幅の広さは今後、もっともっと専門的なものへと分化してゆくことでしょう。


今、21世紀初頭に立つ私たち人類は、武力を持ってもめ事を解決する時代を終わらせなければなりません。

これまで一万年間続いたという、その文化にピリオドを打つところに来ています。平和憲法を持つ日本はだから一層、国際社会においての武力に拠らない「もめ事解決」の主役にならなければならないはずです。

その鍵を、もめ事の解決を積極的に行う「学校仲裁所」制度が握っています。
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